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ルーシーダットンの歴史
ルーシーダットンはその昔、タイの各地にいた仙人(ルーシー)たちが厳しい修行や長時間の瞑想によって痛めた身体やあらゆる不調を癒すために行った調整法だったと言われています。修行を易々と中断するわけにはいかなかったでしょうから、自身の不調は自分で対処したのでしょう。つまり現代でいう、『自己整体』であり立派な『セルフケア』だと言えます。
歴史は古く、タイに仏教が伝わった紀元前の頃から修行者たちに用いられてきたものでした。タイで伝統的に行われてきたルーシーダットンですが、18世紀後半に起きたビルマ軍の侵攻により保管されていた文献が焼失してしまったそうです。
そこで、記録として残すために知識や情報が集約され、ルーシーダットンの動きを真似た像がワット・ポーに作られました。
これらの像はとても壊れやすい材質で作成されたため、当時何体作られたか定かではないとのこと。
1830年ごろには、新たに80体もの像が作成されました。像のポーズを見てそれに合わせて作られた詩を読むことで、ポーズを再現することができたと言われています。しかし、その後に起きた戦争による破壊や窃盗などで多くがまたもや失われてしまいました。
現在、ワット・ポーには24体の像が残されています。先人が遺した貴重な財産と言えるでしょう。
ルーシーダットンの現在
ルーシーダットンは、ワット・ポーにあるタイ伝統医学校で毎朝30分間ほど行われ、タイの現地の方から観光客まで幅広い人々が参加しています。
日本では、ルーシーダットンはエクササイズの一種として実践されています。インターネットで検索してみると分かりますが、ヨガやピラティスと並んで紹介されていたりします。実際はそれぞれの目的や身体の使い方・呼吸法など違いますし、ルーシーダットンは動きが難しいものが少なく、もともと体力に自信がない方やシニア世代にもおススメできます。
ある程度は柔軟性やバランス力がないと初めは難しいと感じるポーズも確かにあるのですが、とても深い呼吸法を使いながらのストレッチ的な動きがメインなので、危険もなく気持ち良く行えるエクササイズです。
Ka楽Da楽のメニューにもあります
自己整体=セルフケアとして最適なエクササイズだと考え、Ka楽Da楽ではメニューに取り入れております。
Ka楽Da楽の最大のコンセプトは《痛くなる前のメンテナンス》であり、自分メンテナンスです。
整体を受けるだけではなく、悪い状態にならないようなセルフケアが絶対に必要なのです。
そして、実は我々セラピストにとっても有益なエクササイズです。施術前の準備運動や終わった後のクールダウンにもルーシーダットンは活用できます。だからこそ勉強する甲斐があるのです。
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